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サイフォン
あら/しおんりーですよ! 小説がありますが、実在の人物様とは関係ない!という事になっております。ご了承ください。
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※気をつけてください

お兄ちゃん同士の恋、が絡んでます。あれ、どっかで見たぞ?聞いたことあるぞ?とか、思っても…
胸の内で秘めといてください。そっとしおくのが、得策です。ええ。
そして女の子が、まったく一切、絡んでないです。つーことは、どんな恋のお話だい?って思われた方は、ここいらで、引き上げましょう。…見ちゃだめ。

知ってるよ!そんな恋を見たい!いや、見てあげてるだけだからねっ^^
っていうお姉さんがた、どうぞー。
もちろん、その世界の常識を兼ね備えてる方のみで、お願いします!

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久々に御題。



にのちゃんを書きたくなった…。
きっと、Mすての後のお話だと、思いますよ。(Mつもっさんのセクハラ時)

にのちゃん、軽く嫉妬してますもん。







02.接触禁止条令



男、にのみやかずなり。
今非常にピンチだったり、します。


「今後一切触んな!」


突然、宣言されました。
楽屋で。


それからというものの。
結構、っていうか殆ど隣に座ってんのに、あからさまに俺を避けてて。
ソファの位置も、俺の隣には何故かしょうくんが、居心地悪そうに座ってる。
そりゃ、いつも鏡台の椅子だもん。その定位置とも呼ばれるところに、今はおおのさんが我が物顔で座っていた。
しょうくんが、こそっと俺に近づいてくる。


「なあ、お前らどうしたの?おかしくね?」
「別に。なんですか、いつもならくっつくなとか怒るくせに、離れたら離れたでそれなの?」
「いや…なんつーか…ね、気になんのよ」
「そーいうの、ツンデレって言うそうですよ。ね、あいばさん」

しょうちゃんツンデレー、と多分何も分かっていないまま、俺の話に乗っかるあいばさん。聞いてるわけないもん、なんか明日ゴルフ行くとかでさっきから素振りばっかやってるし。
まあ、それは置いといて。
おおのさんですよ。
全く目も合わそうとしない。
俺の視線に気づいてるくせに。唇と尖らせて、まさに怒ってますって。


イライラする。
隣にいない事が。
触れられない、ことに。
一日と持たずに、触れられない事がこんなにも辛いとは。
別に会わない日だってある、触れない日だってあるのに。
それは、傍に居ないから。
我慢できる事であって。


「あらしさん、スタンバイのほうお願いしまーす」

収録が始まった。
いつもの並びで、横に並ぶ俺たち。
癖のように(装って)肩に腕を回そうとしたら、見事に避けられて。
一回目は我慢しましょうか、とりあえずね。
ソファに座ってのトークのとき。
いつも、膝が重ならないと落ち着かないー、なんて言ってたのに。
触れようとしたら避ける、ついには、ソファの俺とは逆の隅っこに座ってやんの。

仏の顔も三度まで。
にのちゃんの顔も三度まで。

さすがのにのちゃんもキレちゃうわけですよ。
ここは。こっちは、反省してやってるっていうのに。


収録終わって、挨拶もそこそこにして、俺はおおのさんの腕を掴んだ。

「離せよっ、いてぇって!」


ぎゃあぎゃあと喚く、おおのさんをよそに、さっきスタッフに頼んでおいた空いてる楽屋に連れ込んだ。
がちゃっとドアが閉まれば。


「なにす…んんっ!」


倒れこんだ畳の上、暴れそうな腕を押し付けて唇を塞いだ。
自分の中で爆発したみたいに、この人を求めてて。
唇から逃げるように、顔を振る。唇は諦めて、首筋を噛み付くように愛撫した。
おおのさんの唇からもれる息は、すでに感じちゃってる。

「に…の…んぁ…っ」

体は素直だ。
それなのに、俺から逃げようと、必死だ。
なんでよ。


「何で、触っちゃだめなんだよ」
「……」

顔を背けたまま、何も言わない。

「言えよ。俺のこと、嫌いになった?」
「…別に」
「じゃあ、何で避けるのよ」
「触るなって、言った」
「だから、何でかって聞いてんの」


見下ろすように言うと、威圧的に見えるのか体を縮こませる。
もう暴れないだろうと手を離すと、ずるずると俺から離れて、壁際まで後退っていく。
そして、小さく足を抱えるように座って。

「……………から」
「は?」


「…収録中に、感じんのがヤなの!」


もともと、触れられる事に敏感なのは知ってるんだけど。
マッサージ行けないくらいね。でも、俺とたちとかに肩組まれたりは平気なはず。


「おかしいんだよ、俺。意識、してないのに…なんか膝とか、触れちゃうと、変な気分になって…」


うわ、まじ可愛いんですけど。
俺は、さっきの怒りなんかとうに吹っ飛んで。にやけてしまう顔を、手で抑えた。そして、じりじりと近づいていった。

「それってさ、俺だけ?」
「…うん…変な気分になんのは、にのだけ…まつじゅんとかは、びくってなるだけだもん。」



へえ…。
確かにこの前、生放送のときにまつじゅんに膝触られて、敏感だねってからかわれてたっけ。
ここいらで、どえすな心に火がつく訳ですよ。

「一日分、俺、あんたに触れなくてイライラしてたの。分かってた?」
「…なんとなく。でも、一日、にのに触られなくて、俺もなんかもやもやしてた。」
「それはあんたが逃げてたからじゃん」
「そうだよ。我慢したんだよ、これでも。でも…やっぱり、だめだった」
「じゃあさ、今から今日の分、触りましょうかね?」


暫くは、誰も来ないよ。耳元で囁けば、それさえもくすっぐたいのか感じてるのか、で肩を竦めた。
そのまま肩を押し倒して。




やっぱり、俺、あんたに触れないとだめみたい。






さ、条令違反の罰はなに?
(でこピン、ね)




追伸
久々にお題ー。
しゅくだいくんの二人の膝ごっつんこがもう卑猥卑猥でたまりませんな!と思ってかきました。
それと、なんかいろんなネタ突っ込んでみました。えへへ。
裏も、書いてみました。

えへへ。(ウザいな)


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