蜜柑 （NO）

※気をつけてください

お兄ちゃん同士の恋、が絡んでます。あれ、どっかで見たぞ？聞いたことあるぞ？とか、思っても…
胸の内で秘めといてください。そっとしおくのが、得策です。ええ。
そして女の子が、まったく一切、絡んでないです。つーことは、どんな恋のお話だい？って思われた方は、ここいらで、引き上げましょう。…見ちゃだめ。

知ってるよ！そんな恋を見たい！いや、見てあげてるだけだからねっ＾＾
っていうお姉さんがた、どうぞー。
もちろん、その世界の常識を兼ね備えてる方のみで、お願いします！

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まるさまリクエスト「NOのお話」


遅くなって、すみません…！


そして、自由に、もう…フリースタイるにかかせていただきました。
完璧に、季節ものです。

期間限定です。（こういう響きが好きです）


恋の始まり、みたいなものを目指して…み、ました…


すいません…

これで、ラストのリクエスト…なんですね…寂しいな…。
（m様はモラルの更新、とのことでしたので割愛させていただきました…）



それでは、ドウゾー

寒いね、って話して。
こたつを出そうと決めた。

暖房でもいいんだけど。
喉に悪いから、って。


「あったけぇ…」
「はい、みかん」
「うぉ！最高じゃん！」


もう、ぜってえ出れねぇ！と豪語して、キャプテンはごろんと寝転んだ。
ずっと一緒に居てよと思いながら、こたつの暖かさに肩を竦めながら見てる。



「にのー、みかんとって」
「ほい」



寝転ぶ前に取れよ、なんていう突っ込みは飲み込んで。
釣りに行かない、キャプテンを喜んでみる。
一緒に居る事自体が、幸せなんだと言い聞かせてる。


今、懸命にみかんの筋取りに夢中だった。
一房のみかんに、5分。
そろそろ、ばかじゃねーのか、って気になって。


「もう、食えよ！」


と、いつもみたいに突っ込んでしまった。
（今日は優しくするつもりだったのに）


「俺は完璧なみかんを食うのが好きなの」


と、白い筋が見事に無くなったみかんを蛍光灯に照らして、うっとりとしてみている。
まぁ、見事なこと。
あーん、と口の中に入れていく様子を一秒たりとも見逃さないように、見つめた。


「うんめー！」
「おっさんくせー」
「おっさん、でいいよ。こんな幸せなら」


その幸せ、俺にも頂戴。
あんたの感じる、その爪先くらいの幸せでいいから、欲しい。
きっとそれだけで、俺は生きていける気がする。

それくらい、あんたを愛しくて愛しくて仕方ないのに。
どうして、そのみかんに注ぐ5分を俺にはくれないのかな。


みかんに嫉妬している俺は、甘酸っぱくなくて。
酸っぱさだけが、目に余る。


「こりゃ、最高の出来だわ。ほい、にの食え！」


俺のちっぽけな嫉妬さえ、どうでもよくなるくらいの笑顔を俺にくれた。
そして、差し出されたみかん。
やっぱり、あんたが好きでたまんないよ。


「いいよ、あんた食べなさいよ。最高の出来、なんでしょう？」
「これはにのだと思って、綺麗にしたんだよ。だから、食え」
「だったら、尚更あんたが食べてよ」


なんだよー、って面白くなさそうに手を引いて、そのみかんは口に運ばれていく。
それは、俺なんでしょう？
その意味は一生汲み取ってもらえないんだろうか。
でも、いいの。
ほら、俺があんたのなかに入っていくよ。
一つに、なれたって。


喜びも束の間。
今度は手ごわいのか、目が寄り目になるくらい真剣に。
そりゃあもう、声もかけらんないくらい真剣に。
綺麗に剥いてる。
息が止まるくらい。
なんで、そんなに真剣なの？って聞きたいくらいだ。
約10分にも及ぶ、一種の手術のような作業を終えた彼はふーっと息を吐いて。

また、手を差し伸べてくるんだ。




「おいらだったら、食べてくれる？」







渡されたみかんは、酸っぱかった。
（幸せの味。そして、ちょっと生温い）








追伸

まる様りくえすと　「NOのお話ならなんでも」

とのことでしたが…こんな曖昧な薄ら寒いお話で…すいません･･･！
のびのびとかきたいものを書かせてもらいました…！どきゅん！
せつなさと甘酸っぱさを兼ねてみました…！どきゅん！
甘酸っぱい恋をしてみたかったので、す…どきゅん！

結局両思いだったよーってお話です。
みかん。
知らないけど、妄想でさとしは蜜柑の筋は少したりとも許さない！人だと、思ってます。
そういうところが神経質そうだな、って。

どうでもいいですが、みかんのリップを今使ってます。美味しい。

本当…こんなものですみません。
少しでも気に入って頂けると…嬉しいです！

大変お時間を頂きしまして申し訳ありませんでした！
そして、リクエスト有難うございました!!!