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サイフォン
あら/しおんりーですよ! 小説がありますが、実在の人物様とは関係ない!という事になっております。ご了承ください。
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表での長編スタートです。


うーん、未だ自分の文章に自信がないまんまですが、ここで書かなかったら女が廃るような気がしますんで!
がっつり書きますよ!
へい!


つーわけで。確実にうたのおにいさんの影響受けまくりなお話になってるとか、なってないとかです。
おーのさんがちっちゃくなったとか、ならなかったとか。
趣味が丸出しとか丸出しじゃないとか。そんな話です。








「あ、にのっ!!」


甲高い声とともに走ってきた小さな子どもは、俺の太腿ぐらいの身長で。5歳ぐらいかな。
トコトコと擬音が付いても良いぐらい、おぼつかないその足で近付いて、ギュッとズボンに抱き付いてきた。


「どしたの、お前迷子?」


俺しか気付いてないのだろうか。辺りを見渡したけど、親らしい人は居なくて。
結構あるんだよ。子ども使って、近づく母親って居るからさ。
ああ、うちの息子がーってあら、あらしのにのみやさん?私、ふぁんなんですよーなんて白々しく来んの。
そんな母親みたいなのが居ない辺りからすると、どこかの収録終わりで、観客の子どもみたいだな。
適当にあしらえばいいか。と、目線を合わせるために、しゃがんだ。


「ママはどこにいんの?ちょっと待てな、探してやるから」
「にの、おれだよ!おいら!」
「なんだよ、お前なんかしらねーって」


正直、子どもは苦手だった。番組で何度も相手にして慣れたのは慣れたんだけど。
ワーワーと喚く声は舌足らずで、殆ど聞き取れない。
うるせーなと思いつつも、反射的に伸ばされた腕に抱き上げた軽いその体は、柔らかい香りを帯びていた。


「お前、名前は?」
「だぁから、おおのさとしっ。おまえのこいびとだろ!なんでわかんねーんだよ!もうっ!」
「は?」
「なんか、ちっちゃくなっちゃったんだよぉ」


よくよく近過ぎるその顔を見ると。下がる眉にうるうると水分を多く含んで今にも零れそうな瞳。子ども特有の
丸みを帯びた頬も矢印みたいな小さな鼻も薄い唇も、見た事がある。雑誌の企画でみたリーダーの小さい時のそのもので。


「嘘でしょ…」
「うそじゃねえもん。しんじてくれよ…」
「はいはい、信じてるって!とにかく、楽屋に戻ろ。俺が変に見られるから」


子どもを抱えて必死な俺の方が確実に怪しいけど、楽屋に走った。もしかしたら、リーダーは楽屋でぼーっとし
ていないかと願いながら。鳴いたカラスが何とやらで、走るスピードにキャッキャッと喜んでいる。
楽屋を開けて、辺りを見渡した。居ない。


「リーダーは!?」


走って、切れた息のまま叫んだ。自然に視線が集まるのは、首にしっかりと掴まったこいつで。
3人は直ぐさま集まってくる。


「さっき吐きそうってトイレに行ったまま帰って来ねぇんだよ。で、その子は?」
「迷子?ちょー可愛いっ!抱かせて!」
「なんか、リーダーに似てんね」


ギュッと掴む手を感じる。見知ったメンバーでも、恐いとか感じるみたいで。
体もだけど、行動さえ幼くなったようだ。縋るのは俺だけという庇護欲が生まれる。
多分恋人って部分が一番大きいのかな、こういう時って。
他3人が、リーダーを好きなのも知ってる俺は、ちょっとした優越感に浸り始めてたりする。


「ほらー怖がってるじゃない」


退いて、と3人の間をすり抜けて、ソファにその体下ろした。
ちょこんと座るその姿は愛らしいの一言で。

「で、どうしたの。この子。」

はぐらかされるのが一番嫌いなまつもとくんが、俺の横に立って、ぷくりとした頬を突付きながら俺を覗き見た。
他二人も、ソファに囲んで俺とリーダーを交互に見ている。

「そーだよ。ちゃんと教えてくんないと、警察に言うぞ!ここに誘拐犯が居ますよーつって」
「お前、メンバーを警察に突き出すのかよ」
「しょうちゃん、親しき仲にも礼儀ありって知ってるでしょ」
「ここで使うべきところではないのは確かだな」
「コントは良いけど、で、にの教えてよ。リーダーに関係あるんでしょう?」

本当のことを言うべきかなーなんて思っていると、小さな手が俺の服を掴んでいる。


「にの…」

潤んだ瞳で見るなよ。この瞳は、昔も今も変わんないのね。
そして、俺も弱いところなんですな。

「はいはい、正直に言いましょう。この子ね、リーダーなの。おおのさとし、みんなの大好きな。わかる?」

よいしょ、と抱き上げて、膝に乗せる。
みんなの目が点になってるけど気にしない。
つーか、面白いといいますか。形容詞し辛いな。

「ありえない…」
「マジかよ」
「なんで!?」

三者三様の驚きのコメントを頂いたところで、ご本人から。

「しょうくん、あいばちゃん、まつず…、まつずん?まつずん…」
「じゅんが言えないみたいね。子どもだから」
「あ、うん。別にいいよ、無理しないで。まあ、リーダーって信じましょうよ。問題は…」
「どうしてそうなっちゃったのか、って事だろ」

そこは俺も知らない。
ゲームやドラマじゃないんだしさ。普通ありえないよね。
みんなの視線を一心に集め、ちょっと泣きそうなリーダーなんだけど。
どうしようと、俺に向けた視線に、頷いて話を促した。

「あさから、ねつがあったのね。どうにか、なるかなっておもってたんだけど。だんだんふらふらしてきてさ。
はきそうになってといれいったらたおれちゃって、おきたらこんなからだになってた」
「なるほど。熱があった、って言うのは前兆なんだろうね」
「でもさ、トイレつっても、起きたら小さかったわけでしょ?どうしたのそこから。服とかしっかり着てるわけだし」

確かに、考えてみるとしっかりと子どもサイズの服を着ている。
しかも、何気におしゃれに。

「どらまようにこどものふくあったのしってたから、こっそりかりてきた」

だから、おしゃれなんだね。スタイリストが選んでるから。ってそういうことはどうでもいんだけども。
あいばさんは楽しそうだったけど、真面目人間の2人がそうは言ってられないみたいで。

「戻れる方法は、分かる…わけないか。結構、問題だよ。いつ戻るかわかんないのって」
「そうなんだよね、1週間で戻ります、ならいいんだけど。タイムリミットが見えないとなると…」
「どうしよう…おれ、もどれなかったら…」

二人の現実味を帯びさせる言葉に、とうとう泣き出した。
不安で一杯なのは、俺たちではなく当の本人だ。ましてや子どもに戻ってる。
あやす様に体を揺らしても、ぐずぐずと泣いて止まらない。

「ごめん!泣かすつもりじゃないんだよ?俺らどうにかすっから。な?」
「元に戻れるように、俺たち協力するから。ね、リーダーもがんばろ?」
「そうだよ!社長には俺が言っとくから、どうにかなるよ」
「ほら、皆こう言ってるし、もう泣かないで。」


うん、と嗚咽を繰り返しながら、頷いた姿。皆、心配心配だと言いながらも、心のうちは鼻が伸びきってるんだろうね。
だって、皆顔が緩んでますよ。仮にもアイドルって言う人たちがさ。


「とりあえず、今日は俺の家に来ましょうか。ね、リーダー」
「ええー、俺んちに来ようよ。から揚げ作ってあげるよ?」
「いや、そこは「しょうちゃんは今から、仕事だもんね」
「俺も仕事だから、無理だわ。ってか、にのんちでよくね?仮にも、恋人、なんだし」
「仮に、って言うのは余計だからね。じゅんくん。んじゃ、お先に」


3人に牽制かけて。
俺はリーダーの分の荷物を片手に、もう片手にリーダーを抱え、楽屋を出た。
歩くと、駄々を捏ねたけど危なっかしいから抱える事にした。
俺の背の後ろばいばい、と3人に手を振っているようだった。

それから、乗ってきた車に乗せて。チャイルドシート…は、しょうがないよねこういう場合は。
助手席に乗せて、ゆっくりと走り出した。


「あんた連れて歩いてると、にのみやかずなり隠し子発覚!?とかになりそうじゃない?」

んふふと冗談のつもりで笑ってみるけど。
相手はそうは取ってくれなかったらしくて、しょんぼりとシートベルトに掴まっていた。


「おれ、はやくもどりたい…みんなにめいわくかけんのやだよ」
「いいのよ、あんたは心配しなくても。俺がずっと守ってあげるから。それに早く大きくしてあげる。じゃないとセックスもまともに出来ないじゃない」
「なにいってんだよ、ばーかっ」
「あら、結構深刻なんだから。別にあんたがいいなら、その体でも俺はいいけど」
「しんじゃう!」


頭だけでも大人なまんまでよかったね。こんな話、出来ないもん。
信号待ちの間に、その小さな口にキスを落とした。






どんな姿でも、あなたにはかわりないんだから。








追伸
体は子ども、頭脳はおとな!その名も…みたいなネタになりました。
あらSの皆さんは子ども時代(ズニア時代ではなく)が可愛すぎるな、と思い立ったネタです。

これからぼちぼちと書いていきまっせ!中途半端にならないようがんばりまーす。
モラルが暗すぎるから、こっちは明るさを目指しますぜ!いやっほう!
地道に、地道に、やっていきますよー。
気長にお付き合いくださいませー







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