child panic 03 (NO)

チャイパニ第３話。



今回は、あの3人が…!!!!!





煽りベタですな。さて、ドウゾー。

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次の日。

「にの！あいばちゃんたちがきてるよ、おきて！」

揺らされる体。誰だよ、お前…俺んちになんで子どもが…
そっか、りーだーか、え！リーダー？

「ほら！かぎ、おまえじゃなきゃあけられねぇんだよ」
「んだよ、朝っぱらからうるせーな…」

部屋中にけたたましいチャイム音。
寝顔を楽しんでいたはずの俺はベットの中で寝ていた。
記憶はないんだけど、意外と疲れてたのね、俺。
そして、リーダーが子どもになったのは、どうやら夢じゃないらしく。
寝惚けた頭でベットから降りた。

鍵を解除して、ものの3分。玄関には両手一杯の恐ろしい量の買い込みをしてきた3人の姿が並んでいる。


「「「おじゃましまーす」」」


リーダーを抱えてた俺は押しのけられるようにして、3人はリビングへとずかずかと入っていく。
どさっ！っと広げられた荷物。
殆ど、子供服。そう、子供の服と書いて子供服。


「もうね、選ぶの、すっげー楽しかったね！全部ちっちゃくて可愛いんだよ」
「いやー、子供服もなかなか進んでるんですね」
「俺たちと一緒ぐらい、おしゃれなんだよね。」


それぞれの感想を述べながら、袋を開けていく3人。
さながら、孫のために服を買ってきたじいちゃんばあちゃんみたいな、様子。
基本買い物好きな3人だという事をすっかり忘れていた。


当の本人は、ソファに座って呆然と見つめている。
そして、ちろりと俺を見上げて。

「にの、おいら…しばらくこどもじゃなきゃいけないの？」
「だろうね。ま、今だけだからさ。…ほら、そこのじいさん達喜ばせなさいよ」


背中を押して、3人に向わせた。
群がるように、自分が選んだであろうコーディネートをリーダーの身体にあてがっていた。
ああでもない、こうでもないと騒ぎながら。
すると、じっと見ていた俺の横にしょうくんが座った。


「どしたの?」
「ん?別にー」
「なんかあるんでしょ。」


しょうくんが言い澱む時って、きっと確信をつく時で。
視線の先に、開き直ってファッションショーをするかの如く、着せ替え遊びにノリ始めたリーダーの姿。
ポーズまでつけ始めてます。すげぇな…あの人。じゃなくって、しょうくんに視線を戻す。


「お前はさー、どう思う?」
「何が?」
「さとしくんが、ずっとあのままだったら」
「分かんないよ。まだ2日も経ってないんだから。今でも夢見てんじゃ無いかな、って思うもん」
「そっかー。お前、全部背負い込むような事すんなよ。格好つけなくていいから、俺ら頼ってよ」
「頼むならじゅん君に頼るから大丈夫」
「はいはい、どうせ俺は頼りないですよー、だ」


ぽんと頭を撫でられて、しょうくんは、また輪の中に入っていった。
やっぱり、しょうくんって、大人だよ。って思ったけど撤回します。
リーダー相手に鼻伸ばしてるあの顔は、放送禁止でしょ。

なんて、からかってるけどさ。
正直、怖いよ。
このままリーダーが小さかったら、なんて。
だけど、守ってあげなきゃいけないのが、恋人の役目でしょう。まあ、今は親代わりだとしてもさ。


そんな思考に意識を置いていたら。
あいばさんは、箱のようなものをリーダーに押し付ける。
クリスマス時期というのもあって綺麗にラッピングされた包装紙を破ると。
彩り鮮やかな魚をデフォルメして、その口の中に磁石がついてて。
これまた先に磁石がついた釣竿で釣り上げる、まさかの子供だましなおもちゃが目の前に。
ぜんまいでぱくぱくと口が開閉するその様は、シュールとしか言いようもない。

ガキか…。
外見は5歳ぐらいでも、中身は28歳のおっさんだよつって。
あんなので喜ぶ訳…ってえええーーっ。
めっちゃ、目を輝かせてますけど。

「ちょーたのしそう！ありがとうっ、あいばちゃん。おれ、さっそくやってみる！カツオ、つれっかな？」

うわ、マジで？
ちょっと正気？もしかして…気持ちまで幼児化してる？まさかね。
だって、誰も気づいてない。
意気揚々と釣竿を持ったリーダーの周りに、際限なく優しい眼差しを注ぐ3人だし。
ええ、俺だけ？俺だけ、おかしいの？


「釣れると良いねー。あ、その黄色いのは？」
「おう、つってみる！」
「いけいけ！ちゃんと口開いてるとき狙うんだよー」

わいわいと響き渡る笑い声。
俺だけ、輪に溶け込めないまま時間が過ぎていった。






追伸
今回はにのちゃん突っ込みまくりDAY！
3人とも自分の甥っ子とか姪っ子とかに超甘い気がする。
というか、この3人の買い物の様子が見たい…絶対楽しそう…。

あと、釣りのゲームですが…意外と楽しいんだよ、アレ。って、思ってるの私だけ？
さて、オチをそろそろ決めきゃな…。