child panic 04 (NO)

ちょっとした変化が。

短いですよ！

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Child　panic　04




「おじゃましました」
「にの、リーダーちっちゃいんだから、変な事しちゃダメだよ！」
「どんな事だよ」
「えー、言わせるの？ね、リーダー」

あいばさんは、リーダーをひょいと抱えてニヤニヤと俺を見て笑った。
抱えられた当の本人はと言うと、遊び疲れたのかうつらうつらとしながらも頷いてる。
まぁ、一日中飽きもせずに遊んだんだからしょうがないでしょうな。
ほら、としょうちゃんに突付かれると、俺に体を渡してきて。

「んじゃ、おやすみ！じゃあ、また明日ね。」

ばいばーいと3人は帰っていった。
ソファに、下ろして頭を寄せてくる。


「疲れた？」
「ん、なんかすっげーこんなにあそんだきがする…」
「そーいやさ、思ったんだけど、あんた精神年齢って言うか、心まで子供になってない？」
「わかんねー」
「そ。まあ、楽しんでるみたいだから…「こえーよ、…すっげーこわい」


ちっちゃい手を握って、ちっちゃい指を絡める。
温かい体温が伝わってきて、ふっくらした頬が腕に当たる。
ぎゅっと握っても、不安は取れないから。
ごめん、って言えない自分が嫌い。
俺のほうが、子供みたいだね。


「大丈夫、俺が傍に居るから」
「うん。ありがと、にの」


体を屈ませて、キスした。
車の中でしたのとはもっと違う、ちゃんと恋人みたいなキス。
そうしたら、リーダーは急にぎゅっと手を握って顔を歪ませた。


「どうしたのっ？」
「に、のっ…っ…」


胸を押さえる様に体を蹲らせ、脂汗が滲んでるようだ。
俺はなにをする手立てがなくて、ただ背を摩るしか出来なくて。
その触る手が、体の異変を感じ取る。
荒い息を繰り返し、痛みはようやく治まったのかぐったりと体を預けてくる。

「あんた…大きくなった…」
「…、うそ…」


前のが5歳ぐらいなら、今のは一回り大きくなって着てる服がきつくなってる。

「御伽ばなしみたいだね、キスして大きくなるのとか」
「そ、だね。もう一回したらもっと大きくなんのかな」

やってみる？ともう一回キスをしてみた。
何の変化はない。
リーダーはきつくなった服を着替えて、溜息をついた。


「とつぜんなんだよ…これ…」
「まあいいじゃない、ちょっとは戻るって言うのが分かったんだからさ。」


一歩前進だよ、って。
あどけなさを残す体をぎゅっと抱きしめた。
こんなちょっとドラマチックなムードの中で、リーダーが呟いた言葉に、吹いちゃった。



「あいばちゃんたちになんて言おう…あの服もう無駄になっちった」



隅にある大量の紙袋が悲しげに、小さく音を立てた。
俺もちょっとだけ、ほんの一寸だけよ。
勿体無いな、って思ったの。あ、服じゃないよ。あれはあの人たちが趣味で買ったやつだから。
俺、関係ないもん。
勿体無いなって思ったのは、あの犯罪的な可愛さね。
いや、今も十分可愛いけどさ。
小さい子特有の丸みが無くなっちゃった訳よ。
って、俺そんな趣味ねーから！
と、一頻り自分に突っ込んで。
俺たちは、肩を落として一緒に風呂に入りました。
え、その場面が見たい？
残念だなー、時間切れだって。見せたかったなー、リーダーの…


はいはい、とりあえずこんな感じ。
ちょっとずつ進みますよ、俺たちはさ。












追伸
うーん、と急展開しすぎたかな、えへぇ＞Q＜←ちょっと殴っときます＾＾
もうちょっと弄り倒したかったけど…埒があきまへんから！
シリアスに持っていくのもなんですしね。