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※気をつけてください
お兄ちゃん同士の恋、が絡んでます。あれ、どっかで見たぞ?聞いたことあるぞ?とか、思っても… 胸の内で秘めといてください。そっとしおくのが、得策です。ええ。 そして女の子が、まったく一切、絡んでないです。つーことは、どんな恋のお話だい?って思われた方は、ここいらで、引き上げましょう。…見ちゃだめ。 知ってるよ!そんな恋を見たい!いや、見てあげてるだけだからねっ^^ っていうお姉さんがた、どうぞー。 もちろん、その世界の常識を兼ね備えてる方のみで、お願いします! *********************************************************************** 笠波さまリクエスト「加糖なNO」 ちょっとした、喧嘩をしちゃってます。 いや、可愛いもんですよ…多分。 その…すいません。はい… さとしはいそいそと、釣りの準備に勤しんでいた。 あれぐらい仕事に力注げば、なんてちょっと思うけど。いや、別段それがさとしの仕事のスタイルだから、咎め はしない。それに仕事に趣味を持ち込んでるのは、俺の方だし。って、問題はそこじゃない。 なんでわざわざ、俺んちでやんのか、って話なの。その釣りの準備。 おかげで、俺の部屋は潮の香りをアクセントに、釣り道具に囲まれている。 「もう、お前帰れよっ!」 「んーあとちょっと…」 恋人と趣味の食い違いで、別れるって聞くけど、それが何となく分かる気がする。 俺はゲームとマジックが趣味だけど、さとしには、そういうの嫌いだし。 絵や粘土、ましてや船酔い最強な俺にとって、釣りなんて考えたくもない。 何時ぞやに、じゅんくんがさとしに”同じ趣味見つけよう”って言ってたけど、俺も、って賛同したいくらいですよ。 ま、趣味の話はいいとして。個人の嗜好だしね。 問題は、もっと簡単で、複雑な…ところ。 俺のするゲーム音だけが響く部屋に、鳴り響いた携帯の着信。 電話嫌いなさとしが、自分の携帯がなったことに気づき、また置きなおすのかなと、見てたら。 電話の相手が分かった途端、取ってやんの。 恋人の俺でさえ、一回では取ってくれないのに! 「もしもし?うん、今用意してるって!…うん、そうなんだよー、風がちょっとつえーんだよな…うん、出してくれそう?」 そう、この釣り友達って、のがなかなか手強いの。 このにのちゃんでさえ、敵わないんだもん。 俺より、時間を共有して。電話も出来て、さらには趣味まで一緒。 なんか、さ。 むかつく。 俺は何にも考えたくなくて、自分の意見を持ちたくなくて、ゲームをしてるはずなんだけど… 画面の状況が全く頭に入ってこない。 もう何基死んだかわかんない、くらい。 今も、楽しそうにしゃべって、る。 暢気に。 むかつく。 子供じみてるのは、分かってる。 でも。 一人ぼっちになったみたいだ。置いてかれてる気がして。 俺、我侭だからさ。 自分は放っておくくせに、逆に放って置かれると、寂しくなる。 全部、さとしと出会ってからだよ。 いつも、それを分かってくれる。 でも、最近それに気づいてくれない。 「じゃあ明日なー」 電話を切った、瞬間。 その顔があんまりにも、にやけてるから。 俺のもやもやした気持ちが爆発する。 持ってたゲームをベットに投げて。さとしの襟を掴んだ。 「…あんたさ。俺と釣り、どっちが好きなの?釣り止めるか、俺と別れるか、どっちか決めてよ」 「え…」 「分かってんだろ。最近、釣り、釣り、釣りって。」 「にのも…いく?」 「行く訳ねーだろ。お前みたいに趣味じゃねーもん。」 さとしは困ったように眉を下げる。そりゃ、矛盾を言ってるわけだし。 途方にもくれるだろう。 でもそれを受け止めてくれるのが、恋人、でしょ? 「どうしたら、いい?」 「そんなの知るかよ。もういい。さっさと、この荷物持って、その釣り友達の家に行けばいいじゃん。大体さ、俺んちにこんなの置かれても困るんだよ。潮臭いし。それに…俺と居るときよりも…釣りしてるほうが楽しそうじゃん。もう…別れた方が」 「ねえ、にの…それ本気で言ってんの?」 「なんだよ」 「本気で言ってんのか、って聞いてんの」 さとしの目が据わってる。相当、頭来てんな。でも、俺だってそれくらいムカついてんの。 けど、さすがに本気で怒ったさとしは俺でも怯む。 普段、静かな人ほどキレると怖い、とはこの事。 「だったら、なに?」 「釣りとにのを比べるほど、俺、馬鹿じゃないよ。そんなの、にのに決まってる。なんで、分かってくんないの?ここで、釣り準備するのだって、ちょっとでもにのの所に居たいからだし。…だっていつも、マジックで営業だ、なんて居ないし、おいらといるより楽しそうじゃん。…俺だって辛いんだよ。マジックくらい、俺がいつだって見てやるのに。でも、それじゃだめなんでしょ。」 さとしの口調がいつもより強い。 けれど、その声音は全然俺を責めることなく、優しい。 その手がゆっくりと襟元を掴む俺の手を解き、自分の頬に寄せる。 いつも嗅ぐ、潮の香りが、さとしの薄くつけた香水の香りと混じって香る。 いつの間にか、潮の香りに落ち着いてる自分を感じた。 そっか、もうこの香りは、さとしそのものなんだ、って。 俺は、膝をついてさとしをぎゅっと抱きしめた。 何度も、ごめんと呟いて。 「分かってくれたなら、いいよ。覚えておいてね、俺、にののことが一番大事なんだから」 背中に、腕が回る。 あったかいその体温に包まれて、今にも泣きそうだった。 泣かないけど。 「にのは?俺とマジックとゲーム、どれが好き?」 「さとし」 「うん、それでよし」 額を合わせ、くすくすと笑いあう。 それから、小さくキスして。 「ねえ、だから…釣り、行ってもいいでしょ?」 空気は、読めてないみたいだけど。 今回はしょうがないから、許そう。 「好きにしなよ。でも、体が行けるかどうか…は、分かんないよ?」 「え…まさか…」 腰が立たないかもね。 (朝まで、寝かせはしないから) 追伸 笠波さまリクエスト 「加糖なNO」 でしたが…! 甘い、のかな。どーなのかな。と、言ったところでしょうか…。 にのちゃん、やきもち編でした。 ついに使ってしまったよ…「私と釣り、どっちが好きなの!?」って。 ど、どうで…しょうか…! 2,3日に分けて書いたので、なんか話が纏まってない感がたっぷりです、が…。 すみませんでした…! でも、やっと温めてた「どっち!?」が使えて、楽しかったです。 少しでもお気に召していただけたら、嬉しいです! リクエストありがとうございました! PR この記事にコメントする
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初めに
こちらは、山が上、下に置く風なグループのお兄さんたちと同姓同名だったり、え!職業も性格も似てね^^?って言う方々がちょっとだけいちゃいちゃしてたりしてます。いわゆる、ビィエルゥな小説を置いているサイトでありブログです。
ここに関係者、また事務所さんとは全く関係ない事を誓います! 居ないとは…思いますが、所謂パ、クリとかしないで頂きたいです。 そして、あらし、さらしは止めてください。また、オンラインブックマークなども、我慢して下さい。本当にお願いします! 感想などは拍手やコメントの方でお待ちしております。それでは、楽しんで頂ければ幸い!ドウゾー!
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