今だけを見てる（NO）

※気をつけてください

お兄ちゃん同士の恋、が絡んでます。あれ、どっかで見たぞ？聞いたことあるぞ？とか、思っても…
胸の内で秘めといてください。そっとしおくのが、得策です。ええ。
そして女の子が、まったく一切、絡んでないです。つーことは、どんな恋のお話だい？って思われた方は、ここいらで、引き上げましょう。…見ちゃだめ。

知ってるよ！そんな恋を見たい！いや、見てあげてるだけだからねっ＾＾
っていうお姉さんがた、どうぞー。
もちろん、その世界の常識を兼ね備えてる方のみで、お願いします！

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クリスマス企画！



甘甘なNOです。

Nのちゃんは、変なとこで心配性だといい。まさに、お兄みたいな(´・ω・｀)

スランプ療法祭り真っ最中です、本当すいません。おら、に、力を…っ…

何にもないオフの日。
部屋でゴロゴロとしてるのが、俺たちの過ごし方。
世の中がクリスマス、だってそれは変わらない。

床に散らばったラッピング。
クリスマスではなく、だいぶ遅れた誕生日プレゼントのゲームを、二人して遊んでいた。
俺も久々のゲームに夢中になっちゃって。
いつの間にやらゲーム音だけが響いてる事に気づく。
ちらりと視線を下に落とせば、クッションを頭に俺の横ですやすやと眠る姿。
それがあまりにも無防備すぎるから、笑ってしまった。

ソファの背凭れに座って、その姿をじっと見つめる。
愛らしく影を落とす睫、眠る時に癖みたいに突き出すつやつやとした唇、まだ何も施してないふわふわな髪。
童顔とはちょっと不釣合いに綺麗な細い指。痩せすぎた腰の線。


視線で体に触れる。


全部、俺のもの。
羨ましいでしょう。

幸せ一杯な俺でも、悩み事があるわけで。




それはいつぞやに録ったシークレットトークでのこと。

『10年後、キャプテンは何歳？』
『38歳』
『うわぁ…次男は居るね、次男は』


軽い感じのうだうだしたトーク。その筈なのに、俺はその言葉がやけに引っ掛かっていた。
自分で振った話なんだけどさ。

漠然とした恐怖が込み上げてくる。
先が見えないという恐ろしさ。

10年後は？来年は？明日さえ分からない。
この幸せがいつまで続くのかって。


指先を伸ばし、触れた温かい感触。
その触れた指先はリアルなのに、温もりは夢のようで。


「俺、あんたにいつまで触れられんのかな」


呟いてみても、返事はない。
無い物強請りのような、自問自答を繰り返して、溜息をつく。


「…かず？」


滑り落ちたゲームに目が醒めたのか、さとしはゆっくりと体を起こした。
じっと、俺を見つめてきて、不意に腕を伸ばしてくる。


「どしたの？」
「ぎゅってして」

寝惚けてるのかさえ、分からないけど。
その腕を首に回して、ぎゅっと抱きしめる。
子どものような体温の温かさに、泣きそうになった。
抱きしめてるのに、抱きしめられてる。包まれるような温かさがあって。

「クリスマスプレゼント、あげよっか」

唐突に抱きしめた腕から、するりと抜け出しさとしは床に落ちていたリボンを拾う。
俺の手を取って、器用に自分の小指と俺の小指を結んでいく。

「ほい、出来た」
「なに、これ」
「プレゼント。なかなかねえぞ、おいらって言うプレゼントは」

ベタ過ぎ、と笑えば、その瞬間体ごと抱きしめてた。
キスしても、足りないくらい愛しさは止まんなくて。
結ばれたリボンより硬く、指を絡ませてぎゅっと手を握った。


「返品不可だかんな」
「するわけないでしょーが。壊れても、誰にもあげないから」




傍に居て。
未来は未だ怖いけど、この温もりが消えてしまうのかもしれないけど。
今を、生きていくよ。

きっと、それでいい。
今は。
何も考えなくても、傍に居るのだから。









追伸
うーん…楽しいのに、楽しくない。
みたいな！低いテンションですいません。スランプ療法祭りです。

STの「次男は居るな！」って言ったNのちゃんは、後ですっごい後悔してるといいな。
10年後、皆どんな風になってるんでしょうかね。