伝えてはいけない （NO←M)

※気をつけてください

ちょっとだけお兄ちゃん同士の恋、が絡んでます
女の子なんて、まったく一切、絡んでないです。そんな恋を見たい！いや、求めてたよ!!!!
っていうお姉さんがた、どうぞー。
もちろん、その世界の常識を兼ね備えてる方のみで、お願いします！
やまとかぜのお兄さんたちと同じ名前で、同じ職業だけど、他人の空似だと思ってくださいね＾＾

追記：Nって書いてるけど、N出ないです＾＾
あ、切ない話になっとりますよ


さて、ドウゾー↓

「まつもっさーん…」

収録終わりの楽屋。
おおのくんはいつものように間の抜けた声で
俺を呼んだ。

（歌うときは変わるって、すげえのな…）

「どしたの、リーダー」
「ん、そのー…さ」

どうも煮え切らない返事のまま、リーダーはソファに居る俺の横に座った。
決して、ニノのようには身体を寄せては来ない。
なんだこの気持ち、と思いつつも、眉を8の字に下げたおおのくんの伏せた顔を覗き込んだ。

（なるほど）


何故か、リーダーの考えてる事が分かる俺って、結構重症だろうな。
小さく苦笑して、3歳も年上で、明らかに弟のような雰囲気を持つ彼の髪をぐしゃぐしゃに撫でた。

「…ドラマが忙しくて、ニノに会えないんだけど、どうすればいいって?」
「えっ、何でわかんの?」

思いっきり驚いて顔を上げるおおのくん。
整いたはずの髪は見るも無残な格好なのに、彼はそれを全く気にしない。
可笑しくて、可笑しくて、俺は性にもなく大声で笑った。

「そんな笑うよぉ…、まつもっさんがやったんだろ」
「あははっ、ごめんって」

ったく、と壁一面に張られた鏡を見ながら、ようやくそのぼさぼさになった髪を手で整えた。
それから、俺の方に身体をしっかりと向けて、何故か姿勢を正していた。

「で、どうすればいい？」
「で、って…んー、会いたかったら、どうにかしてでも時間を作ればいいじゃん」
「だって、ニノは…そーいうの、」
「嫌がってないと思うよ。むしろ、言われたいと思うし。ニノの性格分かってるでしょ」

ニノは天邪鬼、言うことと思っている事はあべこべ。そして、極度の寂しがり屋だと言うことも。
彼なら、尚更分かって居るはずなのに。優しすぎるから。言葉にして伝えるのを怖がる。
だから、リーダーは無口、と思われやすい。

（本当、ニノの事好きだよな）

触れたい衝動を抑え、拳を強く握る。
おおのくんは、納得したのか、ふにゃとした笑顔をそんな俺に向けた。

「…ん、そっか。やっぱ、まつもっさんに相談が一番だな」
「…こんなアドバイスで宜しければ、いつでもどうぞ」
「まつもっさんも俺に…、って頼りにしねぇか！でもなんかあれば、おいらでも話聞くよ？」
「はいはい、そん時はリーダー様に頼るって」

任せろっと何故かハイタッチをして、おおのくんはドラマの収録のため楽屋を出て行った。
出て行くと、ソファにぐったりと身体を預けた。
こんなにも自分が緊張していたなんて、と気付かされる。

（あー…、俺って可哀相）

俺の相談は、誰も乗ってくれないでしょ？
こんな気持ちを明かしたって、あんたは困るだけなんだから。






TOP　SECRET
（秘密は誰にも言わないで）








…追記
切ないの、キター！
っつう事で、ぎゃんぎゃんにモテル男、まつじゅん。
そんな人ほど、本気の恋は報われていないと思うのは、彼氏いない暦年齢の私だけでしょうか＾＾
こんなまつもっさん、大好きだお。
誰かいい人と報われて！！って叫んであげたくなる。
寧ろ、わたｓ…(ちょっと後で殴っときまーす＾＾