あなたに殺されるなら本望だよ。
ずっと触れたかった。
愛しいあなたの腕の中で、死ねるなら、これほど幸せな事なんてないんだから。
懸命に俺を呼んでくれる声。
そんなに必死になるんですね。
いつも、冷静だから、こんなときでも冷静だと思ってましたよ、なんて。
俺の知らない、なるせさんの姿。
もっと、知りたかったな、なるせさんのこと。
震える手で携帯に手を伸ばしたなるせさんの手を俺は制した。
きっと、救急車を呼んだって、俺は持たない。
それならば、あなたの傍で静かに死にたい。
「こ、これで・・・良かったんだ。最初から、こうしていれば…」
初めて触れる、あなたの手。携帯を落としても、その手を握り続けた。
ああ、なんて温かいんだろう。生きている、証拠。
きっと幸せになる資格がある、手。
そんな、悲しい顔せず、笑ってくださいよ。
「生きてください。精一杯、自分のために…生きて…ください…ともお、さん」
もう、あなたはあなたでいいんだ。
なるせりょうではない、まなかともおとして、幸せになってください。
あなたが幸せになってくれるんだったら、どんな罰でも受けよう。
死んだあとも、地獄の業火で焼かれてもいい。だから…
ずっと、俺を見つめる目。
握り返された手。
今まで苦しめてごめんなさい。
でも、幸せなんだ。
死ぬときって、こんなにも安らかな気持ちになれるのか。
赦されない事かもしれないけど。
あなたを愛していました。
さようなら。
求められるのが、最後だなんて
(結末は、知らずに)
「許してくれ。僕の事も、あなたの事も」
あなたの手で殺されたかった。
そうすれば、全てが報われるような気がしたから。
僕は、いつからかあなたを愛していた。
そんな自分が許せなくて。決して、認めたくなくて。
何度も自分を偽った。
愛しさを感じるときは、ひでおや母の事を思い出して、自分を戒めた。
こうする事でしか、生きる価値を見出せなかったから。
そしてようやく、追い詰めた結末。
なのに。
どうして、最後まで僕に赦されようとしたのか。
そこまでして赦されたかったのか。
分からない。
結局、あなたの真実に触れる事すら、僕はできなかったのだから。
あなたは僕の人生を奪って、僕があなたの人生を奪い取った。
これが、あなたの罪であり、僕への罰だ。
けれど、初めて感じるんだ。
最後に、あなたに触れるのが、僕で良かった。
そして、最後に触れるのがあなたで良かった。
ああ、これが幸せなんだ、と。
願わくば…
いつか、また
最初から、恋だった
(あなたと一緒に死ねる、なんて)
追伸。
一生懸命、書いてみた。
しばらく、まおーネタ書けないかも知れない、けど!
究極の愛っちゃー、愛かな…。いわゆるこれって心中、でしょ?
お互い、言えないままの恋だったけど。
最後のちょうちょが、なおととせんせい、って事なら、生まれ変わっても、大丈夫とか転生ネタとか出てきそうだな^^
やべぇべ。
とりあえず、しばらくは放心状態です。
ちょ、明日遊び行くのに、目が腫れそうだわ…ま、もともと腫れぼったい瞼ですけど!
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