※気をつけてください
お兄ちゃん同士の恋、が絡んでます
女の子なんて、まったく一切、絡んでないです。そんな恋を見たい!いや、求めてたよ!!!!
っていうお姉さんがた、どうぞー。
もちろん、その世界の常識を兼ね備えてる方のみで、お願いします!
あれ?も金曜日にあるドラマで、もうすぐ最終回の弁護士さんと刑事さんだよね!そうだよね!っておもうけど、あれだよ他人の空似なんで!
そっとしとこう…^^
今回は、復讐心は無い方向で考えてください。そして、ビターな仕上がりになっております。
ドウゾー↓
キスの最中。
彼のポケットから低く唸るバイブ音が響く。
すると、ゆっくり肩を押され、離れる唇。
今、キスしてるのに、なんて、言える事もなく。
俺から隠れるように、その指が通話ボタンを押した。
誰なの、って聞けない。
そんな自分が情けなくて。
背を向けて俺は頭を抱えた。
結局、俺ってなに?
自問しても、答えは見つかるわけはなくて。
でも、好きだから、この関係から離れられず、にいるわけで。
「すみません、急用が出来ました。…また、今度」
「…え…」
電話をきったなるせさんが、その声は優しげなのに、冷たく俺に告げる。
まるで他人行儀みたいに、小さく頭を下げて、俺から離れていく。
その手を掴んで、行くなって、言いたい。
なのに。
なにも言えないまま、俺はその背中を見送ってしまう。
付かず離れずの関係。
だからこそ、その存在がさらに愛しくなるわけで。
まぁ、俺だけ、なのかもしれないけど。
壁に縋りつくように寄り掛かっても、胸の蟠りは消える事はなかった。
(好きって、聞いた事、ねぇな…)
愛してるのに、愛されてない。
もう、手放すしかないのかな。
それから数日が経った。あのキスの日以来、会うことも連絡を取ることもなくて。
そこで、久々の一通のメール。
あの人からだった。
『今日、事務所に来てください』
そんな事務的なメールにさえ、俺は心躍るわけで。
初恋に憂う、思春期、って奴か。
一人苦笑しながらも、閉じた携帯をポケットに捻じ込んで、俺は署から事務所へと向かう。
外はすっかり暗くなっていて、事務所も薄暗く、どうやら人の気配がなかった。
コンコン
執務室の戸をたたくと、中から、なるせさんがでてきた。
「お呼び立てして申し訳ありません。さ、入ってください。」
(この言い方は、恋人、って感じじゃないよな。)
そんな事を彼に吐露出来るわけもなく、部屋へと入った。
中に入り、ドアが閉められたかと思うと、なるせさんが俺に抱き付いてくる。
驚きながらも、その体を受け止めれば。
俺より小柄ななるせさんの体はすっぽりと俺の腕の中に入って。
「な、なるせ…さ…」
「ずっと、会いたかった…です」
切実そうな声。
本気なのか、それとも…
神様、俺を試してるのか?
けれど心とは裏腹に体は、正直で、彼を抱きしめる事に喜んでいる。
薄く漂わせた彼の香水が、鼻腔を掠めれば、理性なんて飛んでしまう。
あの日の続きを取り返すように、唇を貪って。
まるで心を表すかのように、きっちりと着込まれたスーツを剥ぎ取っていく。
騙されたままでいい。
たとえ、心がなかったとしても。
キミは何も悪くない、から
(体だけでも、いいよ)
追伸
騙されてる、のかな…?
今回は復讐心は、無しの方向で書かさせて貰いましたー。
でも、電話はメガネくんっていう、あれね。
そして!完全なるソングSSに。「キミはすこしもわるくない」ってやつね。
あの歌のおーのさんの歌い方が大好きで!…帰り道、たまたま流れて、これだ!って思って妄想しながら帰りました。
リクエスト、という形で受け取らせて頂きましたが、どうだったでしょうかー…!
受け、てますかね…?完璧、小悪魔風味ななるせせんせいになりました。
あめだまみたいに可愛くなんなかった…!ですが…。
精進します…!
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