恋した遺伝子（NO)

※気をつけてください

お兄ちゃん同士の恋、が絡んでます。あれ、どっかで見たぞ？聞いたことあるぞ？とか、思っても…
胸の内で秘めといてください。そっとしおくのが、得策です。ええ。
そして女の子が、まったく一切、絡んでないです。つーことは、どんな恋のお話だい？って思われた方は、ここいらで、引き上げましょう。…見ちゃだめ。

知ってるよ！そんな恋を見たい！いや、見てあげてるだけだからねっ＾＾
っていうお姉さんがた、どうぞー。
もちろん、その世界の常識を兼ね備えてる方のみで、お願いします！

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薄氷さまリクエスト「いちゃいちゃラブラブなおおみや」



甘い雰囲気ですが、NさんがNさんらしくないくらい甘いです。
Oさんもひたすら、素直な子になってます。すでに三十路前とは言わせません。
ただ、ひたすらに砂糖オンリーです。


ドウゾー

「どうして、キスするか知ってる？」

何度目かのキスを繰り返し、熱くなった唇を離した。
我ながら、唐突だななんて思うけど。
昨日、たまたまかつみさんと呑んでて、話の肴で聞いたんだよね。
あの人、変にいろいろ知ってるから。

「・・・・・」

さとしは、何にも思わずに、ただ唸り声を上げた。
この声が何も考えてなくて、答えが欲しい合図だ。


「色々、あるんだけど…嫉妬から…なんてのもあるらしいのよ」
「嫉妬って…あんまキスと関係なくない？」

やっぱり、難しい話には興味はないのか、俺の肩に頭を乗せてくる。
それでも、話を聞いてくれるのは、あんたの優しい癖だね。

「浮気が分かるんだって、口の中に舌入れると。」
「なにそれ、すっげー味覚だな」
「おじさんには、無理な話だわ」

味ぐらいわかるって！って言われても、誰も信用しないよ。
あんたの世界、うまいかまずいかじゃなくて、口にいれていいか、悪いかだけじゃん。
って、話が逸れたんだけど。

「でね、もう一つは所有物だっていう、合図なんだって。」
「確かめんだ？」
「ほら、言うじゃん。これ、俺のだから唾付けた、って、それと一緒」

にのの歌にあったね、って変なところで嬉しそうに笑って。
それがあんまりに可愛かったから、俺はさとしを自分の足の上に乗せて向き合った。
小さく啄ばむ様にキスをした。くすぐったそうに体をよじるけど、それでも、首に絡めた腕は離す気配はなくて。

「ね、他には？なんか、そーいうの面白いね」

どうやら、好奇心までくすぐってしまったらしい。
酒飲んで聞いてるから、うろ覚えなんだけど…

「他？…ああ、なんかね、キスする相手って言うのは、昔っていうか…なんか前世とかだと思うけど、一つだった固体が、再び一緒に会えたことを喜ぶ行為、とか」
「じゃあ、にのとおいら、ひとつだったの？」
「俗説だから、しらねーよ。でも…」
「一つでも、おかしくないよね」


さとしは、柔らかく呟いた。同じ気持ちだよ、って言うように。
腰に回した手を、ぐっと引き寄せ、もう一度キスをした。
唇を離して、額をあわせると。
さとしの目は、もうすでにとろんと、熱に酔っていた。



「ね、キスより…もっと一つになることしよ…？」







あなたを好きになったのは、きっと本能。



同化＝本能
（いつか、一つになろう）







追伸
薄氷さまリクエスト「いちゃいちゃラブラブなおおみや」




なんか、堅苦しい話になっちゃってすみません…
ラブラブ…ていうか甘い雰囲気しか醸し出せませんでした。

唐突に、「なんでキスとかすんだろ」とか、欲求不満丸出しな疑問を持ちまして。
ね、文明の利器って凄いね。
「キス　どうして」で、情報が盛りだくさん。
で、読んでて、すっごい面白い俗説だなーって思って（雑学大好きなもんで…）
このお話が、浮かびました。
話で書いたほかにも、色々俗説があったので、気になる方は是非お調べになってみては…！
（あと、話の中では自分なりの解釈なので、間違ってるところも多々あります）
楽しかったですよー！


って、なに勧めとんのかーい＾＾

すみません、つい…。

とりあえず、誘い受けしたおーのさんに乾杯…です…。


リクエストに添えてなさ１２０％な気持ちですが、どうかお気に召していただけたら嬉しいです…！

今回は本当にありがとうございましたっ!!!!