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サイフォン
あら/しおんりーですよ! 小説がありますが、実在の人物様とは関係ない!という事になっております。ご了承ください。
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真正面で悲恋です。


色々書いてみようと決めたので、ここいらで一つ。
アンケートで0票だったにも関わらず、相変わらずどM祭りでごめんなさい。

それと、責任はとらねぇぜ!と男前にほざいときます。
すいません。
でも、後悔はしてない!よし!きた!

本気で嫌いな人は見ちゃ駄目。


でも、批判が来たらへたれなんで、すぐ下げます。
…はい。









ただ偶然、見かけて。
そうだ、明日行動を全部言い当てて、驚かせてやろう。
マジックみたいにさ。
言い当てたら、キスしてね、なんて条件をつけてやろう。
絶対驚くだろうな。


そんな悪戯心がむくむくと湧き上がって、俺はその背中を追いかけた。


どこに行くんだろう。
だって、釣りだったらこんな昼間から行かないだろうし。
なんか、わくわくしてきた。
ストーカー紛いもいいところなんだけど。
探偵ちっくな感じがいいよ、と俺はジーンズのポケットに手を突っ込んで、マフラーに顔を埋める。


今日はコートにしときゃよかったなんて、悪ふざけで思った。
おーのさんは、何時も通り…よりはまともに変装してるようで。
俺だから分かるぐらいの、服装だった。

路地に入り、右に曲がり、左に曲がる。
こんな奥行った場所に何の用事があるんだろう。
スニーカーのおかげで足音を気にせず、ただ、おーのさんの靴音だけが響いている。



おかしい。
変だよ。あんたのその動き。見たこと、ない。
そんな用心深くなかったよね。
気にしないじゃん…そういうの。

なんで、そんなきょろきょろして周りを疑ってるんだよ。




嫌な予感がする。
これはただの勘、なんだけど。
意外と当たるこの勘が、今は怖かった。




きぃーっ、とブレーキー音が響く。
見慣れた、外車。
それはさとしの横で止まって。
スモークの貼られた窓が、ゆっくりと降りてく。


「さとし、待った?」


大きなサングラスをゆっくりと外したじゅんくんが、運転席から現れた。
思わず、電信柱に隠れた。
心臓がバクバクしてる。見ちゃいけない、と警報のように頭に鳴り響いて。
酷い頭痛のように、痛む頭を押さえながら、俺はゆっくりと覗き見る。


「待ってないよ、おいらも今、来た」


なんて、嬉しそうな顔。
そんな顔、俺にも早々見せてくれないのに。
いや、まだいいよ。だって、グループのメンバーだし。
オフの日に遊ぶのが、メンバーだっていいじゃないか、って言い聞かせて。


「良かった。じゃあ、乗って?」
「うん」
「あ、待って」

車から伸ばされる手が、助手席へと回りこもうとしたさとしの腕を掴んだ。
じゅんくんの視線が、辺りを見回して…。

見ちゃいけない。
一瞬、閉じかけたまぶたが、入ってきた出来事を遮断しようとしたその時。
合わさった唇は、ほんの一瞬。
悪戯気に笑うじゅんくんと、唇を押さえ真っ赤な顔したさとしの姿があった。


「…じゅんっ!」
「ごちそーさま」


手を離したじゅんくんから逃げるように、さとしは車に乗り込んでいった。
そして、俺のとこから離れるように、車は小さくなって。


夢だ、こんなの夢だ。
夢じゃないと…夢なら、起きろよ…起きてくれよ…なぁ…これ、夢だよね…。


俺は崩れ落ちるように、地面に膝をついた。



昨日、あんなに…好きだって言ったじゃん。
飽きるくらい、キスして。抱き合って。



好きも、愛してるも、全部、嘘だったの?
あんた、何のために俺と一緒に居たんだよ。
そんな嘘ついてまで、俺のことが欲しかったの?

泣きそう。
それでも、信じてる。
信じさせて。



「ねえ、昨日どこに行ってたの?」
「ん?家に居たけど」
「…そっか」
「何だよ、昨日会えなくて寂しかったのか?」
「、まぁね」
「にの、ちょーかわいい」


ぎゅって抱きしめられる。
よく、平気で嘘つけるね。俺も、嘘は上手いほうだと思ってたけど、あんたの方が上手だったなんてさ。
その抱きしめられていた腕を背中に回す。
これが、最後なんだ、って遠くで思いながら、さとしから香る柔らかな匂いを肺へと吸い込んだ。
そして、それが出て行かないように息を止めて。
力強く抱き返す。体が折れちゃうんじゃないかってくらい。

「い、たいよっ…」

折れちゃえばいい。いっそのこと、粉々になればいい。
跡になって、ずっと俺のこと想っててよ。
憎しみでもいい、あんたの中に、俺が残るなら。
その痛み、ずっと覚えててね。


















そして、いつか思い出して。








追伸
はい、まっきーのすぱいがあまりに好き過ぎて、書いてしまいました、な悲恋です。


悲恋、って書いてみたかったんですが、すっげー辛いのでもう書きたくないなー…。
でも、こういうネタばっかり最近浮かんでくるんで、どうしよう…かと悩んでます。
あれです、ちょっとした倦怠期みたいな。
ここ乗り越えれば、またあまーいの書けるよ!って信じてかんばろう…。

一応、注意書きしてますが、本当にこういうの嫌いな方がいらしたら…すいません。
でも、こういうのもたまにはいいんではないかな、と思って…見過ごしたって下さい。




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こちらは、山が上、下に置く風なグループのお兄さんたちと同姓同名だったり、え!職業も性格も似てね^^?って言う方々がちょっとだけいちゃいちゃしてたりしてます。いわゆる、ビィエルゥな小説を置いているサイトでありブログです。
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