Love is OK? （NO)

悲恋書いた反動で、甘いの書けました！

本当に甘くて困ったもんだい！



にのちゃんが頑張って、ます＾＾

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「はい、食え」



そういって渡されたのは、なにかの箱で。


「なに、お土産？あざーす」
「うめぇ？」
「いや、まだ箱も開けてないんですけど」


何かそわそわした空気が伝わって。
その箱を開けるところをじっと見られてる。


「うめぇ？」
「だから！さっきからなんなの？あんたの目、ちゃんと開いてますかー？」
「…うるせぇな、さっさと食えよ！」


逆ギレされちゃった。
意味分かんないです。
とりあえず、開けた箱の中には、明らかに！店で買ったようなものでははいと思う代物が入っていた。
多分、手作りだ。
半端ない量が、箱の中でぎゅうぎゅうに入ってる。
元々食に興味がない俺が食べきれる、量ではなくて。


「これ、食べられる？」
「うん。」
「いや、あんたの舌、基準じゃなくて。」
「じゃあ、多分」
「多分、って何よ！…って、これおじさんが作ったの？」
「ん」


うわぁ…まじ可愛いんですけど…。
なんか、照れ出したし。
取り出した、不恰好なチョコがこの世で一番美味しいものに見える。
ま、見える、だけであって。味に保証はなくても、この人が作ったと思えば…って、こんな経験した事…


「あ！あんた、まさか嫉妬したとか？この前の収録の話…」
「やっぱ、食わねーか…」
「食べる、食べる！」


箱ごと奪われそうになったのを、俺はしっかりと掴んで、その中から一粒食べた。
チョコ、って大体溶かしても材料は変わんないから、味は変わんなくてもいい筈なんだけど…。
なんだ、これ…不味いよ。はっきり言って。
なんか、入ってるし。得体の知れぬ柔らかいもの。
歪みそうになる顔を、俺は耐えましたとも。

「うめぇ？」
「…美味い」
「良かったー…、女の子じゃねえからさ、そんなの作った事ねえし。母ちゃんにも聞けねえしで、適当にチョコ買って作ったんだよ」
「…で、チョコ以外にさ、なんか入れた？」
「牛乳。と、適当にあったコーンフレーク。」
「朝飯かよっ！」


普通だったら、このキャラで突きかえしてもいいんだけど…。
今回は、ちょっと。
あんだけ、収録で言ってるもんだから引き返せない。

好きだから、尚更。


こんないじらしい事されて、堪んないんんだけど…。
こりゃ…ちょっときつい。
食えるかな…。
なんか、目を輝かせながら見てるし。


「ほら、どんどん食べて。うめぇんだろ？」
「はい…」


正直、口に入れるのもうんざりなんだけど。
一粒、二粒と口に入れる。
箱にぎっしりと入っていたチョコは、何度口に入れても消える事はなく。
見るのも嫌なんだけど…、愛故。
美味そうに食わなきゃいけないというのも、苦痛です。

そうだ。

「ちょっときて」
「なに？」

一粒口に入れたチョコを、さとしの口に移した。
唇を離せば、もぐもぐと平気で食べて。


「あ、うめぇ！うめぇぞ、これ！」
「…」


この人の舌を本気で疑います。
あんたのうめえに、騙されないから。


「ほら、もう一回…」
「…ん…」


でも、キスは楽しくて、さとしも楽しかったのか、何度も口にチョコを入れてはお互い食べあって。
その甲斐あってかどうにか、箱は空になった。
お互いチョコに酔ったみたいに、とろんと目を潤ませながら離れて。


「ごちそーさま、でした。」
「どーいたしまして。もう、俺以外のやつからチョコ貰うなよー…」
「はいはい」



もう、チョコは見たくないです。




Love　is  OK?









追伸
あいエプって言う番組が好きでした。
あのりーだーが出てたやつね。

でも、最後にいう決め台詞（的な）が思い出せなくて。
こんな感じだっけで、締めくくりました。

そして、ひあら、の話を織り交ぜて。
だって、あの時のSとしさんは、マジでガチで無表情だったんだもん。
…こりゃ、嫉妬だわ！嫉妬に違いないわ！で書きました。えへへ。

そして、このおーのさんが作ったような、チョコの材料は食べた事あります＾＾
あのこーんふれーくの感触が忘れられません＾＾
生クリームねーからって、牛乳入れちゃ駄目だぞ！